骨折日記


骨折体験

2006年初冬、室内のなんでもないところで転んでしまった。
私は体や関節が柔らかい方で、今まで転んでも怪我したことなどなかったが、なぜかその時だけとんでもなく変ちくりんな転び方をしてしまった。
前に倒れそうになり、あわてて体勢を立て直そうとして、今度は仰向けに倒れてしまった。
前に転びそうになった時に足の甲が床に付く形に裏返ってしまったのに、今度はそのまま後ろに倒れたために、両足の指と甲を全体重がかかった状態で折り曲げてしまう事になった。

倒れた瞬間、「あ、ケガをするかも」と思った。
「悔しい、悔しい」と訳のわからない事をわめいてた気がする。
リハビリも順調でせっかく体の調子が良くなってきてたのに。
かなりしびれと痛みがある。
両足の甲、特に左足はみるみるうちに、ぷっくりと腫れてきた。
両足にかなりひどいねんざだろうか。
今までの経験で考えると、ひどい風邪や食あたりなどで体調を崩したり、疲労が溜まって動けなくなったりして、1週間くらいほとんど動かない生活をしたような時は、筋力がガクッと落ちてしまう。
今回は2-3週間は運動などできないだろう。どれだけ体力が落ちるのだろう・・・と、がっかりしながら、病院に連れて行ってもらい、レントゲンを撮ると、なんと骨折・・・
左足親指の第一関節と第二関節の間の骨がポッキリと折れていた。

左足の指先から足首、膝までをギプスで固定され、動かせないことになってしまった。
普通の筋力がある人なら、指の骨折くらいなら、ちょっと杖でもついたり、かかとを使って動けるだろうけど、筋力がほとんど無い私にとっては、指一本の骨折で、両足全く使えない状態になってしまった。

仕方ないので、当然の事ながら、プールのリハビリの予約を断り、訪問リハビリも、「大きなケガをしてしまったので、当分お休みすることになると思います」と、電話でことづけていただいた。
ところが、明けて月曜日、k先生が突然来て下さった。
今日からでもすぐに運動をするようにと指導していただいた。
ギプスをしたままでもできる運動を考えて頂き、毎日、適度に運動することになった。

●骨折中の自主トレメニュー(すべて仰向けに寝た状態で)

  • ちょっと重い程度の負荷(結局750gのダンベルにした)
    で肘の曲げ伸ばし(いわゆるカール?)
  • 同じダンベルで腕を真上に伸ばして横に開く、また真上に閉じる繰り返し
  • 膝の下に折った座布団を入れて膝を下に押す
  • ゴムで負荷をかけ足を開く
  • 頭を起こしておへそを見ようとする腹筋運動

 先生に書いて頂いたメニュー

数週間ギプスはとれなかったが、k先生がおっしゃるには、リハビリのおかげで足の筋力はほとんど落ちていないという事だった。
ただ、思ったよりギプスが取れるのが遅かったため、そろそろ強引に少しでも立って関節に負荷をかけないと関節が弱ってしまうのではと心配され、自宅では難しいので、骨折を治療して頂いているO病院でリハビリできないかということで、整形の先生に伺ってみたらOKが出た。
幸いなことに、O病院でリハビリもお願いできることになった。

O病院は、リハビリは充実しているが、それほど大きな病院ではない。
難病で筋力も極端に弱く骨折した私がいきなりリハビリをお願いするのはご迷惑だったことと思うが、
担当して頂いたK先生は、とても経験豊かで熱心な先生で、安心して診て頂ける。

最初は足に体重をかけること自体難しかったが、徐々に立たせて頂いた状態を保つことができるようになり、立たせて頂いた状態から平行棒に掴まって何往復か歩くことができるようになった。
一時はこのまま寝たきりになるのではないかとも思ったが、まったく元通りとは行かないまでも、先生方のおかげで、かなり回復する事ができた。

自分の不注意で本当に多くの方にご迷惑をおかけした。
ただ、怪我をしたことがない私には結構興味深い経験だった。

骨折はすごく痛いと聞いていたけど、心配していたほどではなかった。
ただ、夜は痛いというほどではないが、いやな感じでジンジンした。ギプスの中で誰かに親指をギューッと折り曲げられてるような、引きつったような感じ。
ただでさえ筋力が弱いために寝返りが打ちにくいのに、足にギプスをつけていると寝返りを打つのが難しいこともあって、なかなか熟睡できなかった。

最初、動けなかったのでトイレとお風呂に不自由した。
最初のうちはベッドサイドに簡易トイレをおき、体も蒸しタオルで拭いた。頭は洗面台で洗った。

トイレとお風呂に椅子をおいて横に移れるようにしてからはほとんど不自由がなくなった。

水虫

まだギプスをしていた頃のこと。
足の甲や裏全体の内出血がひどかったので、ギプスの中で足先を湿布でくるむようにしていたら、かえって蒸れてしまったらしく、小指と薬指の間が水虫になってしまった。
ちょっと痛痒いと思っていたら、気がついた時にはあっという間に、指の間で水ぶくれが破れたような状態になっていた。
父が昔使ってたと思われる水虫薬が家にあったので、何回かそれを塗ってみた。
が、ますますひどくなっただけでなく、なぜか足の甲の方が赤くなってヒリヒリしてきた。

病院の皮膚科で診ていただいた。
皮膚を検査したら、やはり指の間には水虫菌がいるとのこと。
足の甲の方は何かにかぶれて炎症をおこしていたらしい。

水虫の薬と炎症の薬、2種類の薬を処方していただいた。

毎日、そーっとギプスを外して、ぬるま湯でそーっと足を洗った。低刺激の殺菌石鹸(なんとかフルフル?とかいう液体石鹸)を使った。
そーっと拭いてよく乾かしてから、指の間には水虫の薬、甲には炎症の薬をしっかり塗って、そーっとギプスを付け直す。
毎日それを繰り返してたら意外に早く水虫が治ってくれた。
最初から早く病院で診ていただけばよかった。

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当サイトの管理人。 昭和30年代生まれの高齢オタクです。 筋肉の難病で車椅子生活をしていますが 初音ミクで音楽を作ったり、コミpoでマンガを作ったり、 客船で旅行したり、サッカー観戦したりと 脳天気な生活をしています。 http://ii.la/narida/